
1.安曇野ちひろ美術館に行く
美術館の様子
平成11年7月2日〜3日に,近畿日本ツーリストの企画による「信州の人気美術館めぐり」に参加した。その中に岩崎ちひろの絵を中心とした安曇野のちひろ美術館を訪れる機会を得た。この企画は新企画で評判がよければ今後も続ける予定ということである。
いくつかの美術館をめぐったが,他の美術館と違ってまったくユニークな美術館だったので,ちひろ美術館について紹介したい。
美術館概要,展示室紹介,岩崎ちひろについて,展示紹介,ちひろ公園,開館情報,交通案内については,あとで美術館が公開している下記のホームページをゆっくり見てほしい。
リンク先 ちひろ美術館
ホームページの美術館概要にあるように,この美術館は雄大な安曇野の平野の中,なんと3万5000平方メートルの敷地に建てられており,その中に,美術館の他にちひろのアトリエを兼ねた山荘が建てられ,その周囲には,ちひろの庭,花畑,パツォウスカーの庭,すずむしの庭がある。大自然と向かい合い語らいながら美術館を見学することができる。今までの堅苦しい美術館の常識を破った発想にまず驚いてしまった。
また,建物の設計が,日常生活から開放されて,ゆったりとくつろぎながら時を過ごすようになっていることも次の驚きである。
それだけではない。入館すると配られる直径3cmほどのバッチは端を折り曲げるとシャツのポケットなどに挟むことができて,これが入館証となる。これをつけていると,一日中出入り自由で見学できるのである。
また,展示室内は撮影禁止ということになっているが,展示室外の撮影は自由ということである。このような美術館は比較的多いのだが,一方,かの有名な富弘美術館では,絵本の名前を記録したかったので,売店に並んでいる絵本を撮影したいのですがと受付嬢に尋ねたところ,売店の写真撮影さえ断られたことがある。
撮影禁止についての感想
ついでながら,フラッシュや三脚を使わないカメラ,さらにビデオの撮影を禁止するというのは,世界中で日本の美術館ぐらいである。禁止のための理由はいくつか考えられているが,自分の美術館の絵葉書や出版物の売れ行きが落ちるという心配からのケチな習慣である。
シャッターの音が見学者の邪魔になるということも禁止の理由とされていた時代もあったが,最近のシャッター音の小さいカメラには当たらない。フラッシュを使用しないでの展示室内の撮影は,見学の邪魔にならない限り禁止の理由は見当たらない。とくに,ビデオ撮影まで禁止というのは何が理由なのかはっきりしない。フラッシュのあるビデォカメラなんて見たこともないし,シャッター音がするはずもない。
絵の著作権の侵害ということも禁止の根拠とされていることも多いが,手持ちで撮影した絵よりも,購入した絵葉書からスキャナーでコピーしたほうがはるかにシャープな画像が得られる。商用に利用しないで個人で楽しむ限りこれは違法ではない。著作権の侵害というのは,商用に供してからの問題であって,何万人に一人ぐらいはその可能性があるというのは禁止の理由にはならない。
外国では報道陣だけでなく,一般人も,受付で撮影許可が得られる。(例えば,私は大英博物館やルーブル美術館などでカメラ2台を使いステレオ写真を撮影してきました。トップページの「海外のステレオ写真」を参照。)
ひとつの改善方法としては,撮影を許可するための撮影料金を取り,その日限りで返却するバッチを貸すという外国式のやり方もある。
今回は,インターネットで紹介ということで,他の美術館にはない御厚意により室内のビデオ撮影の許可をいただき,くつろぎながら時を過ごす見学者たちの様子を撮影することができた。
次に紹介する各写真はビデオから抜き取った見学者たちの様子である。
2.写真による紹介(ビデオよりの一こま)
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| 広いちひろ公園内の道 を通って美術館へ向う |
美術館入り口 |
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| 入館すると館内の説明があってから見学する。親切が行き届いている。 | 室内には椅子があちこちに見られる。くつろぎながら見学できるよう工夫されている。 |
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| ホールはすっきりとして簡素で落ち着きがある。 | 小さい子供が一人で子供部屋で遊んでいた。親は見学しているのだろう。子供を愛したちひろの心遣いが生きている。 |
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| 絵の下にはその絵が掲載された絵本が置いてあり,自由に閲覧できる。 | 絵本を閲覧している見学者が見られる。 |
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| 展示室の中で椅子に座って絵本を読む見学者。 | 見学の合間にホールや室外で喫茶を楽しみながらくつろぐことができる。 |
| ちひろのアトリエ黒姫山荘 | バツォウスカーの庭 |
以上