2.前立腺がんのステージの告知
| 前立腺がんのステージ(病期)の告知 8月17日にワイフとともに担当医加藤先生の前に座り,骨シンチグラフィの写真とCTの結果に基づいた診断と今後の治療計画が言い渡された。 骨シンチグラフィの撮影写真(骨へのがんの転移部分を調べる。拡大写真で,前と後ろとの両方から撮影した同一部分のどちらも極端に黒くなっていれば,転移の疑いがあるが,他のさまざまな原因で黒く写ることもあるので確定的なことはいえない。以下の写真程度では転移があるとは考えられない)
診断 骨シンチグラフィ 骨に転移を認めず(上の写真による判断) CT リンパ節などに転移を認めず(多数の写真につき省略) ステージ C(Cの根拠につついては何の説明もなかった。) 治療計画 毎日一回カソディックス(抗男性ホルモン作用薬)を飲み続ける。 月に一回リュープリン(LH-RHアナログ剤)を皮下注射する。リュープリン注射は脳の下垂体に作用し男性ホルモンの分泌を低下させ,睾丸摘出(去勢術)と同程度の効果があるという。
第二回は9/14 2ケ月ほど続けて前立腺がんが縮小してから放射線治療を行う。 カソディックス ビカルタミドの製品名(アストラゼネカ製)。アンドロゲン(男性ホルモン)の 前立腺作用部位(受容体)にはたらいて,その結合を阻害して,アンドロゲ ンの前立腺がんの増殖作用を抑制します。根本治療薬にはなりません。 副作用 ときに,重い肝障害があるので2-,3ケ月ごとに肝機能検査が必要。血圧 降下剤との併用は可。2-3ケ月後に効果を再確認して次の方針を決める。 加藤先生によると骨盤の鈍痛については転移によるのではなくほかの原因によるものだろうという。それにしても,腰をひねっても何の痛みもないので,骨盤の鈍痛は脊髄から来るものでないことははっきりしている。夜中にトイレに起きたあとは,鈍痛のため2-3時間は毎夜寝られない。転移によるものでないとすれば,いったい何が原因なのだろうか。前立腺のがんの影響で周囲の神経を圧迫するようなことはないのだろうか。フェーズド・アレイ・コイルを用いたMRI撮影などをして,もっと詳しい診断をしてもらいたいと思う。 ステージの参考 臨床病期の分類法にはたくさんの分類法がありますが,日本泌尿器科学会が用いている規約によると次のように分けられています。 病期A がんではなく、良性病変の診断のもとに手術を受けて、切除された組織内に偶然発見されたがん(偶発がん)をいいます。 A1:前立腺内に限局した1.0cm以下の病変で高分化のがん(性質のおとなしいがん)をいいます。 A2:前立腺内にびまん性(1ヶ所にとどまらず、拡がった状態)に拡がったがん、もしくは中または低分化のがん(高分化に比べ悪性度の高いがん)をいいます。 以下は臨床的に前立腺がんを疑って、吸引細胞診または針生検により組織学的にがんと診断された病期です。 病期B 前立腺内に限局するがんをいいます。 B1:前立腺を左右に分けると、その片側に病変が限局している1.5cm以下のがんをいいます。 B2:前立腺内の1.5cmを超えるがん、またはびまん性や結節性(かたまりとして発育する状態)に拡がるがんをいいます。 病期C 前立腺被膜を越えて拡がっているが、転移がみられないがんをいいます。前立腺に隣接する精嚢(せいのう)、膀胱頸部への拡がるがんも含みます。 病期D 臨床的に明かな転移巣がみられるがんです。前立腺内でのがんの大きさは規定されていません。 D1:規約に定められている骨盤内のリンパ節転移がみられるがんをいいます。 D2:D1より広い範囲のリンパ節や骨、肺、肝臓などの離れた部位の転移がみられるがんをいいます。 大きく分けると、がんが 1. 前立腺内に限局している場合、 2. 前立腺周囲に拡がっているが転移がない場合、 3. リンパ節転移がある場合、 4. 遠隔転移がある場合 の4つに分けられます。 ステージ(病期)による治療方法はおおよそのことが確立している。 国立がんセンターのホームページによると, 病期(ステ−ジ)別治療 1)前立腺内にがんが限局している場合、治療は次のいずれかから選択されます。 経過観察のみで、積極的な治療は行いません。 ホルモン療法を行います。 外科療法を行います。 放射線療法を行います。 外科療法、または放射線療法にホルモン療法を加えて治療します。 2)前立腺周囲に拡がっているが、転移がない場合、治療は次のいずれかから選択されます。 ホルモン療法を行います。 外科療法にホルモン療法を加えて行います。 放射線療法にホルモン療法を加えて行います。 3)リンパ節転移がある場合、治療は次のいずれかから選択されます。 ホルモン療法を行います。 放射線療法にホルモン療法を加えて行います。 4)骨、肺などに遠隔転移がある場合、治療は次のいずれかから選択されます。 ホルモン療法を行います。 まれにホルモン療法に化学療法を加えて行います。 骨転移部分に痛みがみられる時は、痛みの改善目的で痛む部位に放射線照射を行うことがあります。 となっています。 70歳以上の高齢者の場合,ステージC以上は手術はしないというのが原則のようです。大手術で1月以上入院しても尿失禁になったり,しかも,根治的には切除できないし,平均の非がん死率(前立腺がん以外の病気で死ぬ確率)は,手術してもしなくても統計上同じというためだそうです。 参考(国立癌センターによる治癒率・生存率の説明) 「前立腺がんの予後は、全身状態、年齢、病期およびがん細胞の性質(分化度)などにより決まります。全体としては前立腺がんは進行が遅く、5年生存率はそれぞれ、前立腺内に限局している場合は70〜90%、前立腺周囲に拡がっている場合は50〜70%、リンパ節転移がある場合は30〜50%、骨や肺などに遠隔転移がある場合でも20〜30%となっています。前立腺がんはホルモン療法が有効なため、他のがんと比べると比較的予後のよいがんといえます。」 AstraZeneca 発行の前立腺がん早期発見の手引きよる生存率
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3.都多摩老人医療センターでの治療
4.重粒子医科学センターでの治療とは?
5.重粒子医科学センター病院での治療準備
6.重粒子線治療の体験報告
7.重粒子線治療終了後の経過
8. 重粒子線照射後約2年以降の経過(2004/02〜)